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固定観念をハックする。ポリクワントが26SSで提示する“偏見”の再構築。


Tシャツなら脇に縫い目があるのが普通だし、革靴なら紐で結ぶのが当然。そんな、知らず知らずのうちに積み重なった「服ってこういうものだよね」という思い込み。〈Poliquant(ポリクワント)〉が2026年春夏のテーマに掲げた【BIASES(偏見)】は、頭の中にある凝り固まったルールを、ファッションの力で軽やかに解きほぐしてくれます。

Poliquantの今シーズンのルックを眺めると、あちこちに心地よい違和感が隠れています。たとえば、わざわざ1枚の生地から仕立てた縫い目のないカットソー。本来の形に捉われないこの手法は、着るたびに「え、これどうなってるの?」と探りたくなる楽しさにあふれています。

他にも、裏革の風合いが渋いポストマンシューズをクイックレースでハイテクにアレンジしたり、バッグをそのまま身にまとうようなベストへとトランスフォームさせたり。便利さと遊び心のどちらかを選ぶのではなく、どちらも独り占めするようなクリエイションが並びます。

こうしたユニークなアプローチを支えているのは、ブランドが培ってきた確かなクラフトマンシップ。デザイナー杉田氏のフィルターを通った90年代のストリートシーンや、本格的なアウトドアギア、そして使い込まれたヴィンテージの記憶。

それらが混ざり合うことで、ただの奇抜さではない、都会の日常にスッと馴染む“テクニカルストリートガーメント”としての説得力が生まれます。

計算されたグラデーションが美しいセットアップも、袖を通せば「なるほど」と納得する心地よさが詰まっているはず。

「かくあるべき」という固定観念から一歩踏み出し、違う角度から自分を鏡に映してみる。Poliquantが26SSで提示したのは、そんな“偏見”さえも楽しみ、新しいスタイルへと昇華させる提案です。自分の直感を信じて選ぶ服が、いつもの街並みを少しだけ違った景色に見せてくれる。

そんな、毎日のコーディネートをちょっとした実験場に変えてしまうような、自由で力強いプロダクトたちが揃っています。


【問】74(セッテクワトロ)/https://poliquant.jp

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