アウトドアブランドの〈patagonia（パタゴニア）〉が力を入れている事業のひとつに食品部門がある。
ブランド理念を色濃く反映した食品は、どれもパタゴニアが自信を持ってオススメする、美味しく携行可能な食品ばかり。我々が地球上で生きていく上での根底となる“食”と“環境”を結びつけ、その問題を解決しようとしているのだ。
例えば「スパニッシュ・ホワイト・アンチョビ」という食品がある。
スペイン北部沖の個体数が豊富な群から小規模な責任ある漁法を用いて捕獲されるという、スパニッシュ・ホワイト・アンチョビ。
カンタブリア州に拠点を置く漁船団は、小規模な巻き網漁法を利用して混獲を最小限に抑え、最高品質の収穫を実現する。カタクチイワシは密集した群を作るため、網で魚の群れを囲んだ後、底部に集めていくことで効率的にカタクチイワシだけを狙い、その結果混獲をほぼ防ぐことができるという。
収穫された魚はすぐに、主に女性を雇用するB Corp承認済みの、5世代続く家族経営の会社コンセルバス・アントニオ・ペレス・ラフエンテへ。
魚はそこで加工され、地元の調味料とエキストラバージンオリーブオイルを加えて缶詰にされ、爽やかな味わいの常温保存が可能なご馳走となる。
この小さな魚には、たんぱく質やカルシウム、ビタミンB12が豊富で、心臓の健康に良いオメガ3脂肪酸の優れた供給源となるパワフルな栄養が詰め込まれている。
パタゴニアのホワイト・アンチョビのような小型魚のおかげで、食物連鎖ピラミッドの下位にあるものが簡単に美味しく食べられるようになる。実は食物連鎖の下位にいる食材を食べることは、地球に良いだけではなく、人間にとっても良いことだ。
カタクチイワシは寿命が短く、プランクトンを食べるため、マグロやメカジキのような食物連鎖の頂点にいる大型の捕食魚に見られる高レベルな有害重金属の蓄積は起こらない。
また、カタクチイワシはたんぱく質やカルシウムの優れた供給源でもあり、さらに、さまざまな面で心臓の健康に役立つと考えられているオメガ3脂肪酸が１食当たり800mg以上含まれているという点も見逃してはならないだろう。
つまり、パタゴニアのホワイト・アンチョビは、シーフードの素晴らしい点を全て備え、ただ姿だけが小さくなっているだけなのだ。
パタゴニアは、オランダのヴィーネンダールにあるグッド・フィッシュ・ファウンデーションと協力し、カンタブリア州の漁船団が捕獲するビスケー湾のカタクチイワシが真に再生可能な資源であり続けるように務めている。
ヨーロッパ漁業の持続可能性を評価し、漁師や養殖業者、加工業者、小売業者と協力して、シーフードの購入者が環境に配慮した食物を選択できるように支援する、グッド・フィッシュ・ファウンデーション。
「サバやイワシ、カタクチイワシのような小さな魚は食物連鎖の下位にいます。個体数が豊富で、しかも連鎖の上位にいる大型種よりもはるかに回復力に優れています」と話す、グッド・フィッシュ・ファウンデーションのシーフード評価員のタティアナ・ロダー氏。
スパニッシュ・ホワイト・アンチョビ レモンオリーブ（120g） ¥842
スパニッシュ・ホワイト・アンチョビ ローストガーリック（120g） ¥842
このスパニッシュ・ホワイト・アンチョビは、美味しくてマイルドな味わいのシーフードというだけではない。
真に持続可能な漁業を可能にし、家族経営の小さな会社からなるコミュニティをサポートする方法であり、食物連鎖ピラミッドの下位で簡単に栄養価の高い食事を摂ることができる食品に仕上がっている。
また、「セイバリー・シード シンプリーソルト」という食品にも注目だ。
カリカリした全粒のオーガニック・シードで、ピリッと辛い風味と食感を楽しめるオーガニック・セイバリー・シード。軽食として食べたり、お気に入りの料理に食感と風味を加えたりするのに最適である。
中身はカリカリと噛み応えのあるレンズ豆とソバの実のミックスに、オーガニックのシーソルトと、ヒマワリとカボチャの種を加え、味付けしてあり、各袋に1食当たり5～6gの植物性たんぱく質が含まれる。
優れた各原材料は、土壌の健康を改善させる環境再生型農法のひとつである輪作の一環として栽培され、農業での合成肥料や農薬の使用を減少させるのにひと役かっているという。
セイバリー・シード シンプリーソルト（12袋入）¥3,974、（28g）345円
食べることは、生きること。
何を食べるかという選択を通じて、いかに社会と向き合って生きていくのか。
彼らは、我々消費者にそんなことを問いかけている。
https://www.patagoniaprovisions.jp/
【問】パタゴニア日本支社 カスタマーサービス／0800-888-7447／www.patagonia.jp