1892年アメリカ合衆国ペンシルバニア州、ランカスターで創業した〈HAMILTON(ハミルトン)〉。ハミルトンの時計は、スイスのテクノロジーとアメリカンスピリットが融合した、比類なきタイムピースである。
19世紀後半から20世紀前半にかけて栄華を極めたアメリカの腕時計の歴史。そのなかで創業翌年に作られた「ブロードウェイリミテッド」という懐中時計が、鉄道会社に正式採用されたのをきっかけに、鉄道時計メーカーとしての地位を確立。第二次世界大戦中には、すべての生産ラインを軍用時計に切り替え、計100万個以上の軍用時計を生産したというエピソードも残っているほどだ。日本の時計メーカー〈セイコー〉が1969年にクォーツ式腕時計を発売したことによって起きた「クォーツショック」の際に経営難に陥り、スイスに製造拠点を移したが、今もなおアメリカ時計の精神を継承する腕時計として高い人気を誇っている。
革新的なデザインで知られるハミルトンはハリウッドからも愛され続けており、『メン・イン・ブラック』や『ダイ・ハード』『ブルー・ハワイ』を始め、これまでに500本以上ものハリウッド映画に登場するなど、その親和性も高い。
なかでもエルヴィス・プレスリーが愛用したことで有名な「ベンチュラ」は発売から半世紀を経た今も斬新なフォルムが人気を集めている。他にもミリタリーの系譜を辿る「カーキ」や古き良き時代を伝える「ジャズマスター」などアメリカの豊かな伝統が息づくデザインが多数そろう。
世界初の電池式腕時計として時計史にその名を刻む「Ventura(ベンチュラ)」。発売から60年以上経った現在でも色褪せることのない革新的なタイムピースだ。革新的で大胆なデザインを備えた「ベンチュラ」は、アイコンウォッチとして不動の人気を誇り、コレクターズアイテムとしても受けが良い。
「ベンチュラ」最大の魅力は、盾をモチーフにした左右非対称の強烈なデザインにある。この個性的なフォルムは、時代を超えて有名人の愛用者も多く、かのエルヴィス・プレスリーは、公私にわたって蛇腹ベルトの「ベンチュラ」を身につけていたそうだ。
H24411732 ¥91,000+tax
現在の「ベンチュラ」は、機械式とクォーツ、そしてクォーツクロノグラフの3タイプをラインナップしており、それぞれに違う個性を発揮。大人の装身具として手元を華やかにしてくれる。スイス製ムーブメントなのに、自動巻きでアンダー20万円、クォーツならばアンダー10万円という、コストパフォーマンスに優れている点も魅力だろう。
H24515551 ¥125,000+tax
そんな「ベンチュラ」の最新モデルは、オリジナルに忠実な盾形のフォルムをそのままに、20世紀半ばのモダンデザインを色濃く反映している。
もはや「ベンチュラ」は時刻を知るためだけのツールを超え、スタイル、生き方までを体現する。「ベンチュラ」が生み出す自由で型破りな発想と最新のウォッチメイキング技術は、これからも美しい時を刻んでくれるに違いない。
【問】ハミルトン スウォッチ グループ ジャパン/03-6254-7371/hamiltonwatch.jp