36mmのケースにモトコンポをパッキング。セイコー 5スポーツ最新作に宿る道具感。

ホンダの「シティ」に積むためだけに生まれた、伝説のトランクバイク「モトコンポ」。1981年に誕生したその異端のDNAを、まさか令和の腕時計で、しかもこれほどまで解像度高く再現するとは。

9月5日(土)の発売を控えた〈SEIKO(セイコー)〉の「セイコー 5スポーツ」のコラボ限定モデルを一目見て、ブランド側の「本気」の遊び心に圧倒されています。

SEIKO

<セイコー 5スポーツ>MOTOCOMPO コラボレーション限定モデル ¥52,800

ベースに選ばれたのは、野暮ったさを削ぎ落とした36.4mm径の「Fieldシリーズ」。最近のトレンドであるダウンサイジングを意識しつつ、あえて小振りなケースを採用した点は、モトコンポのコンパクトさと見事にシンクロしています。

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特に惹かれるのは、ダイヤルのイエローとブラックの絶妙なバランス。モトコンポの色をマネただけでなく、モトコンポの車体にあるアイコニックなラインをそのまま時計の顔として再構築した潔さが、このモデルを「キャラもの」の域から引き上げています。

シースルー仕様の裏ぶたには、モトコンポの愛らしいシルエットと共に「Limited Edition」の称号とシリアルナンバーが刻印されました。

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細部のこだわりを追っていくと、当時の開発者の息遣いまで聞こえてきそうです。例えば、りゅうず側面に刻まれた「TURN」の文字。実機の燃料コックから着想を得たというこのディテールは、時刻を合わせるたびにガソリンを送り出すような、不思議なメカニック体験をもたらします。

さらにストラップのナイロンパーツには「CARRYING POINT」、先端には「INSERTION POINT」と、積載手順を模したマーキングが。こうした、機能的な意味を持つデザインを「ファッション」として落とし込むセンスに、セイコー 5スポーツが今のストリートで支持される理由が凝縮されています。

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パッケージも洒落ていて、かつてモトコンポが工場から配送される際に使われていた段ボール箱のデザインを、そのままウォッチケースへと凝縮しています。もはや時計本体だけでなく、その「配送体験」までも含めて一つのプロダクト。

こうした重厚なバックストーリーがありながら、52,800円という背伸びせずに手に入れられる価格設定も、道具としての誠実さを感じずにはいられません。

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世界限定8,000本(うち国内では1,200本)という限られた数は、すでに熾烈な争奪戦を予感させます。9月5日(土)の発売日まで、まずはかつての「シティ」と「モトコンポ」が描いた自由なライフスタイルに思いを馳せ、この特別な相棒を迎える準備を整えるのが賢明です。


【問】セイコーウオッチお客様相談室/0120-061-012/https://www.seikowatches.com